フォーム営業ツールとは、企業サイトの問い合わせフォームを探し、営業文面の入力から送信までを自動化(または半自動化)するツールです。問い合わせフォーム営業ツールや、フォーム営業の自動化ツールとも呼ばれます。
ここでは、自分で操作して使うフォーム営業ツール11選を、料金・料金体系・送信数の上限・営業リスト・無料体験の5点で比べます。他社ツールの情報は、2026年10月8日に各社の公式サイトで確認できた内容に限りました。比較記事でよく見る数字でも、公式サイトで裏付けが取れないものは外しています。
結論:月の送信量とリストの有無で選ぶタイプが決まる
フォーム営業ツールのおすすめは、月に何件送りたいか、送り先のリストを自社で持っているか、月にいくら払えるかで変わります。どんな会社にどのタイプが合うかを、先に表にまとめました(2026年10月時点・各社公式サイトより)。
| こんな会社 | 候補になるタイプ | 該当するツールの例 |
|---|---|---|
| 送り先リストがなく、月1万件以上送りたい | 送信数無制限+営業リスト付きの定額型 | FormAuto AI、Listers form EX、FormFox PRO、セールスブースト、Salesbot |
| 月の送信件数を決めて、定額で運用したい | 送信件数がプランで決まる定額型 | Lead Dynamics |
| 月に数百〜1万件ほどで、使った分に近い形で払いたい | 件数枠型・従量課金型 | FormReach、LeadDuck、Knockbot |
| 送りたい先のリストがもう手元にある | 送信特化型 | LeadDuck |
| 月1万円未満で、1社ずつ画面を見ながら送りたい | 低価格の定額型と入力補助型 | HIROGARU(入力補助のForminを含む) |
| 名刺管理・営業支援ツールとつなげたい | 企業データベース一体型 | ホットアプローチ |
| 社内に運用担当を置けない | 代行・支援型 | カイタク(KAITAK)など |
同じ送信数無制限の定額型でも、毎月使える営業リストの件数は違います。Listers form EXは毎月の営業リストが2.5万件なので、そのリストだけで送る場合、送信は実質月2.5万件までです。FormAuto AIは12ヶ月契約ならリストのダウンロードに上限がなく、月10万件でも送れます。
月500件送る会社と月3万件送る会社では、安く済むツールが入れ替わります。どこで入れ替わるかは、後半の「料金体系別の費用の目安」で計算しました。
フォーム営業ツールとは?自動でできること
フォーム営業ツールが肩代わりするのは、フォームを探す、項目を読み取って入力する、送信する、結果を記録する、という手作業です。人が1社ずつ行うと、サイトを開いてフォームを探し、会社名や本文を項目ごとに貼り付ける作業が続きます。
多くのツールは、会社のURLからフォームのページを探し、項目に合わせて入力して送信します。「営業お断り」などの文言を検知して送り先から外す機能や、同じ会社への重複送信を防ぐ機能も一般的です。文面に入れたURLのクリック検知や、営業リストの提供まで備えたツールもあります。自動化の流れと人が担う部分の分け方は、フォーム営業の自動化とはで詳しく扱いました。
フォーム営業なら、メールアドレスが分からない会社にも、その会社が公式に受け付けている窓口から連絡できます。ただ、受け取る側にとっては頼んでいない連絡です。営業お断りの表示を守り、同じ会社に何度も送らないことが、どのツールを使う場合も前提になります。
フォーム営業ツールは3つのタイプに分かれる
フォーム営業ツールは、送信ボタンを誰が押すか、運用を誰が担うかで、おおむね3つのタイプに分かれます。この記事の11選は、自分で操作する自動送信型と入力補助型です。
| タイプ | 送信 | 運用する人 | 例(2026年10月時点) |
|---|---|---|---|
| 自動送信型(リスト作成込み) | ツールが自動で送る | 自社 | 11選のうちLeadDuck以外の10ツール |
| 自動送信型(送信特化) | ツールが自動で送る | 自社 | LeadDuck |
| 入力補助型 | 自動で入力し、送信は人が押す | 自社 | Formin(HIROGARU) |
| 代行・支援型 | 支援会社が送る | 外部の支援会社 | カイタク(KAITAK) |
自動送信型:リスト作成込みと送信特化がある
自動送信型では、送り先の一覧を登録すると、フォームの検出から送信までをツールが行います。リスト作成込みのツールには企業データベースがあり、業種や地域で絞り込んだ送り先をそのまま送信に回せます。送信特化のツールが読み込むのは、自社で用意した「会社名と会社URL」の一覧です。とはいえ境目は緩く、リスト付きのツールの多くは自社の一覧も読み込めますし、LeadDuckも営業リストを必要な分だけ発注できます。
入力補助型:自動で入力し、送信は人が押す
入力補助型は、ブラウザの拡張機能で文面をフォームに自動入力し、送信だけを人がクリックする形です。HIROGARUのFormin(HIROGARUの利用者は無料)がこれに当たります。1社ずつ画面を見て送るので件数は伸びませんが、送る前に相手のフォームを目で確かめられます。
代行・支援型:送信や運用を外部に任せる
代行・支援型は、リスト作成、文面作成、送信、効果の確認を支援会社が担う形で、自分で操作するツールではないため11選から外しました。例として、カイタク(KAITAK)の「カイタクLITE」は月額15万円〜/24万円〜/36万円〜(利用期間12ヶ月)、伴走型営業支援は月額60万円〜です。初期費用と税込・税抜は公式サイトに記載がありません(2026年10月時点)。
ツールに代行が付いている例もあり、Salesbotは運用代行のプロコースを月額20万円〜、HIROGARUは作業代行を別途1件10円〜15円(2,000件以上)としています。
フォーム営業ツール11選の比較表
11ツールの料金・料金体系・送信数の上限・営業リスト・無料体験を1つの表にまとめました。料金は公式サイトの記載のままで、税込・税抜も各社の表示に合わせています。
2026年10月時点・各社公式サイトより。
| ツール名 | 料金(公式記載のまま) | 料金体系 | 送信数の上限 | 営業リスト | 無料体験 |
|---|---|---|---|---|---|
| FormAuto AI | 12ヶ月契約 月額5万円・6ヶ月契約 月額6.5万円(税別)。初期費用0円 | 月額定額 | 無制限 | 230万社。12ヶ月契約はダウンロード無制限(月10万件でも送れる)、6ヶ月契約は毎月2万件まで | なし(無料相談あり) |
| Lead Dynamics | 初期費用0円・月額3.9万円〜(税別) | 定額制(送信できる件数は契約プランごと) | 1日の上限なし(月の件数は契約プランの範囲内) | 230万社。無料・ダウンロード無制限 | 公式サイトに記載なし |
| Listers form EX | 12ヶ月 月額4.5万円・6ヶ月 月額6万円・1ヶ月 月額7.5万円(税抜)。初期費用0円 | 月額固定(契約期間が長いほど月額が下がる) | 無制限(毎月の営業リストだけで送るなら実質月2.5万件まで) | 約200万件から毎月2.5万件 | 3日間(3営業日)。リスト提供は有料プラン開始後 |
| FormFox PRO | 12ヶ月 月額45,000円・6ヶ月60,000円・3ヶ月70,000円・1ヶ月75,000円(税抜。12ヶ月の税込は49,500円)。初期費用0円 | 月額定額(契約期間で4段階) | 制限なし | 約120万件から毎月3万件 | 3日間(営業日換算)、カード不要 |
| セールスブースト | 6ヶ月 月額50,000円・3ヶ月70,000円・1ヶ月100,000円(税別)。初期費用は通常100,000円、キャンペーン中0円 | 月額定額(契約期間で3段階) | 無制限 | 120万件以上。ダウンロード無制限 | 7日間(自社リストで100件まで・予約制) |
| Salesbot | スタンダード(端末5台)12ヶ月 月額4万円・6ヶ月5万円・1ヶ月6万円、ライト(端末1台)12ヶ月 月額2万円・6ヶ月2.5万円・1ヶ月3万円(税抜・スタンダードは通常価格)。初期費用0円 | 月額定額(端末数と契約期間で区分) | 無制限 | 約100万件。使い放題 | 3日間(カード登録不要・自動課金なし) |
| FormReach | フリー0円・ライト5,600円・スタンダード19,000円・プレミアム49,000円(月額・税込)。初期費用は公式サイトに記載なし | 月の件数枠(送信に成功した件数だけ数える) | 月3件〜10,000件(プラン別)。上限で自動停止 | 会社データ350万件・フォームURL25万件。無料(送れる先は最大25万件。自社リストはフォームURLの列が必須) | 無料プラン(期間制限なし・月3件) |
| LeadDuck | ライト8,000円・スタンダード15,000円・プロ20,000円(税別。「月額」の表記なし)。別途初期費用(金額は公式サイトに記載なし) | プラン別の固定価格+月間送信可能件数(成功分だけ数える) | 月2,000〜11,000件(プランと契約期間による) | 必要な分だけ発注(月額料金不要。価格は公式サイトに記載なし) | 公式サイトに記載なし |
| Knockbot | 初期費用・月額料金0円。送信成功1件5円〜15円(税別・リスト代込み) | 従量課金(送信成功数×単価) | 1日の上限は利用者が指定。全体の上限は公式サイトに記載なし | 約94.6万件(2026年8月時点)。単価に含む | 初回5,000円分の配信クレジット(税別・90日間) |
| HIROGARU | 月額8,800円(税込)。初期費用12,000円(キャンペーン中6,000円) | 月額固定の会員制 | 投稿件数の制限なし(自動投稿は平日9〜19時) | 74万件以上。提携先の720万件は別途購入 | 3日間(自動で有料にならない) |
| ホットアプローチ | 月額4万円〜(年額プランの月額換算)。税込・税抜と初期費用は公式サイトに記載なし | 年額プラン(送信件数で料金が変わる) | 公式サイトに記載なし | 企業データベース490万社以上(製品ページの見出し) | 公式サイトに記載なし(打ち合わせでデモを確認できる) |
「公式サイトに記載なし」は公式サイトで確認できなかった項目で、推測では埋めていません。検討するときは各社に問い合わせ、回答を文面で残しておくと安心です。FormAuto AIの無料体験は、公式サイトのFAQで「現時点では提供していない」としています。
送信成功率は各社の公表値で、横並びの比較には向かない
送信成功率を公表しているのは一部のツールだけで、測り方も各社でまちまちです。分母が「登録したリスト全体」か「フォームが見つかった会社」かで、同じ結果でも数字が変わります。参考として公式サイトの記載を並べました(2026年10月時点・各社の公表値)。
| ツール | 送信成功率の公表値(測り方は各社で異なる) |
|---|---|
| FormAuto AI | 50〜60%(自社実測) |
| Lead Dynamics | 50〜80% |
| Listers form EX | 通常30%前後、reCAPTCHA対応オプションの利用時は30〜50%程度 |
| FormFox PRO | 30〜50%程度 |
| セールスブースト | 公式サイト内に「90%以上」と「97%」の2つの表記 |
| Salesbot | 一般的に30〜50%程度(公式FAQ) |
| Knockbot | ローカル配信で、リスト数の20〜30%程度が目安 |
| HIROGARU | 1日100〜150件程度の処理で、投稿成功は平均50〜70件程度(同じページに別の表記もあり) |
| FormReach・LeadDuck・ホットアプローチ | 公式サイトに記載なし |
数字の大小で選ぶより、自社が送りたい業種のリストを同じ条件で流し、成功と失敗の件数、失敗の理由を見比べてください。
おすすめのフォーム営業ツール11選
ここから1社ずつ紹介します。1番目のFormAuto AIと2番目のLead Dynamicsは、当メディアの運営会社(My Alarm株式会社)のサービスです。番号は紹介の順で、優劣の順位ではありません。他社の情報は、各社の公式サイトで確認できた範囲だけを載せています。
1. FormAuto AI(フォームオートアイ)
FormAuto AIは、AIが企業の問い合わせフォームへ営業メッセージを自動で送信するフォーム営業自動化ツールです。提供会社はMy Alarm株式会社(当メディアの運営会社)。料金は12ヶ月契約が月額5万円、6ヶ月契約が月額6.5万円(いずれも税別)で、初期費用は0円です。
- 送信数はどちらの契約期間でも無制限。230万社の企業リストを無料で使え、12ヶ月契約はダウンロード無制限で月10万件でも送れる。6ヶ月契約は毎月2万件まで
- reCAPTCHAなどのロボット検知が入ったフォームの一部を突破して送信できる(送れないフォームもある)
- 「営業お断り」などの文言を検知して送信から外し、NGリストで特定の会社をブロックできる
- 12ヶ月契約だけ、日程調整ツールとの連携、URLクリック検知、文面添削サポートが付く
送信成功率は50〜60%(自社実測)です。定額型の中で、月額は安いほうではありません。12ヶ月契約なら、Listers form EXとFormFox PROは月額4.5万円、Salesbotのスタンダードコースは月額4万円です(いずれも税抜)。契約期間は6ヶ月と12ヶ月の2つで、1ヶ月単位の契約はありません。
その代わり、送れる量に差があります。Listers form EXは毎月の営業リストが2.5万件なので、そのリストだけで送る場合、送信は実質月2.5万件までです。FormAuto AIの12ヶ月契約はリストのダウンロードに上限がなく、月10万件でも送れます。
向いている会社: 送り先のリストがなく、リストのダウンロードにも送信数にも上限を設けたくない会社。12ヶ月使う前提で、クリック検知や日程調整までそろえたい会社。
公式サイト: https://form-auto.jp/
2. Lead Dynamics(リードダイナミクス)
Lead Dynamicsは、AIを活用したフォーム営業自動化ツールです。提供会社はFormAuto AIと同じMy Alarm株式会社ですが、別のサービスで料金体系も異なります。料金は初期費用0円・月額3.9万円〜(税別)。定額制で、送信できる件数は契約プランごとに決まり、1日の送信上限はありません。
- 独自の機械学習AIでフォームへ自動送信する(生成AIは使っていないと公式に明記)
- 営業禁止の文言をAIで自動検知して送信から外し、重複送信のアラートとNGリストも備える
- reCAPTCHAには独自の拡張機能で対応
- 230万社の企業リストが無料で、ダウンロードは無制限
送信成功率は50〜80%(公表値)です。URLクリック検知や日程調整など、送信後のフォローに使う機能もあります。
向いている会社: 月の送信件数の目安が決まっていて、その範囲で定額にしたい会社。送信後の反応の把握まで同じツールで行いたい会社。
公式サイト: https://lead-dynamics.com/
3. Listers form EX
Listers form EXは、URLの一覧を入れると問い合わせフォームを自動で探し、入力と送信まで行うブラウザ上のツールです。提供会社は株式会社Lister。料金は12ヶ月契約の月額4.5万円から1ヶ月契約の月額7.5万円まで3段階(税抜)で、初期費用は0円です。
- 送信数は無制限。約200万件の企業データベースから、全プランで毎月2.5万件の営業リストを提供(このリストだけで送るなら、送信は実質月2.5万件まで)
- 無料のreCAPTCHA対応オプションがある
- 営業お断りの検出、重複送信の防止、除外リスト、URLクリック検知と通知、送信結果レポート
2025年2月10日に正式リリースされ、旧版のListers formは公式ページでEXへ案内されています。契約期間による機能の差はなく、アカウントは3つ、契約は自動更新です。無料体験は3日間(3営業日)で、営業リストは有料プランを始めてから提供されます。
向いている会社: まず1ヶ月契約で試したい会社。複数の担当者で同じ契約を使いたい会社。
公式サイト: https://db.lister.jp/ex
4. FormFox PRO
FormFox PROは、URLを登録すると問い合わせページの探索から入力、送信までを自動で行うツールで、2026年4月8日に正式リリースされました。提供会社は株式会社korobyte。料金は12ヶ月の月額45,000円(税込49,500円)から1ヶ月の月額75,000円まで、3ヶ月を含む4段階(税抜)で、初期費用は0円です。
- 公式サイトに「送信件数の制限は一切ありません」と記載
- 約120万件の企業データベースから、全プランで毎月3万件の営業リストを提供
- reCAPTCHAへの対応(公式の表現は「突破」)、営業お断りの検出、重複送信の防止、除外リスト
アカウントは3つで、無料体験は3日間(営業日換算)、クレジットカードは要りません。同じ会社のFormFox(無印)は送信が月15万件・1日5,000件までの別製品なので、申し込むときは製品名を確かめてください。URLクリック検知とAIによる文面生成は、公式サイトに記載がありません。
向いている会社: 1年契約の前に、3ヶ月ほど本番の運用で試したい会社。税込の金額で予算を組みたい会社(特定商取引法の表記ページに税込額が併記されています)。
公式サイト: https://form-fox.com/pro/
5.セールスブースト(sales boost)
セールスブーストは、インストール不要のクラウドで動くフォーム営業ツールです。提供会社は株式会社LeadVista。料金は6ヶ月プランの月額50,000円から1ヶ月プランの月額100,000円まで3段階(税別)で、初期費用は通常100,000円のところキャンペーン中は0円です。
- 全プランで送信数とリストのダウンロードが無制限
- 商材ごとにAIで文面を生成し、120万件以上のリストからAIが営業先を自動で選ぶ
- reCAPTCHAへの対応、営業お断りの検出、重複送信の防止、NGリストでの除外
- 送信する時間帯と曜日を設定できる
料金は公式サイトに画像で掲載されているので、申し込む前に最新の料金表を確かめてください。無料体験は7日間で、自社の営業リストで100件まで送れます(予約制)。
向いている会社: 文面づくりもAIに任せたい会社。無料体験の期間を長めにとって試したい会社。
公式サイト: https://www.sales-boost.jp/
6. Salesbot(セールスボット)
Salesbotは、URLだけで問い合わせフォームを探して入力と送信まで行うツールで、Chrome上でバックグラウンドで動きます。提供会社はセールスムービー合同会社。料金(税抜・初期費用0円)は、スタンダードコース(端末5台)が12ヶ月契約で月額4万円(通常価格)、ライトコース(端末1台)が12ヶ月契約で月額2万円です。契約期間が短いほど月額が上がります。
- 全プランで送信数は無制限。送信スピードはPC1台で平均200件/時間(公式)
- 約100万件の営業リストを使い放題で、業種・地域・規模で絞り込める
- reCAPTCHAへの対応、営業お断りの検出、除外ドメイン、重複送信の防止、送信する時間と曜日の制限
スタンダードコースの料金欄には、キャンペーン価格も併記されています。無料体験は3日間で、クレジットカードの登録は要らず、自動で課金されることもありません。
向いている会社: 端末1台・月額2万円(12ヶ月契約・税抜)から小さく始めたい会社。複数の端末で並行して送りたい会社。
公式サイト: https://salesbot.tokyo/
7. FormReach(フォームリーチ)
FormReachは、生成AIがフォームの構造を読み取って入力・送信するクラウドのツールで、2025年4月14日に提供が始まりました。提供会社はN4合同会社。料金(税込)は、月3件のフリー0円から月10,000件のプレミアム49,000円まで4段階(エンタープライズは要相談)で、初期費用は公式サイトに記載がありません。
- プランごとに月の送信件数の枠があり、課金の対象は送信に成功した件数だけ。枠の上限に達すると自動で止まる
- 会社データ350万件とフォームURL25万件を搭載し、営業リストは無料
- 営業お断りの文言をAIで検知し、送信除外リストと重複送信の防止を備える
- 送信前後の画面をスクリーンショットで残し、AIが成否を判定する
送信は平日9〜18時で、解約はいつでもできます。無料プランは期間制限がなく、クレジットカードの登録も要りません。reCAPTCHAへの対応、AIによる文面生成、クリック計測は公式サイトに記載がありません。
リストには注意点が2つあります。用意されたリストから送れる先は、搭載している25万件のフォームURLが上限です。自社の営業リストを取り込めるのはスタンダードプラン以上で、フォームURLの列が必須なので、トップページのURLしかないリストでは送れません。
向いている会社: 月の送信が数百〜1万件ほどの会社。失敗した送信にお金を払いたくない会社。
公式サイト: https://www.formrea.ch/
8. LeadDuck(リードダック)
LeadDuckは、AIが問い合わせフォームを見つけ、入力から送信までを自動で行うツールです。公式サイトでは「高度な自然言語処理技術によりフォーム構造とラベルを理解し」と説明しています。提供会社は株式会社Skrum。料金はライト8,000円、スタンダード15,000円、プロ20,000円(税別)で、価格の横に「月額」の表記はありません。別途初期費用がかかり、金額は公式サイトに記載がありません。
月間送信可能件数は契約期間(3・6・12ヶ月)で変わり、ライトが2,000〜3,000件、スタンダードが5,000〜7,000件、プロが9,000〜11,000件です。加算されるのは、フォーム送信かメール送信に成功した数だけです。
- フォームが無い場合や送信に失敗した場合は、サイト内のメールアドレスを自動で取得してメールを送る
- クリック検知リンクで通知メールが届き、送信テキストごとにクリック数を集計できる(文面のA/Bテストに使える)
- 自社リストはCSVで読み込み、必須項目は「会社名」と「会社URL」の2つ。営業リストも必要な分だけ発注でき、月額料金は不要
- 文章添削はスタンダードとプロに付く(導入レクチャー・ヘルプデスク・改善MTGは全プラン)
FAQでは、reCAPTCHAがあるフォームでは送信に失敗する可能性があると説明しています。無料体験の記載は公式サイトにありません。
向いている会社: 送り先のリストをすでに持っていて、月数千〜1万件ほど送る会社。文面ごとの反応を比べながら改善したい会社。
公式サイト: https://lead-duck.jp/
9. Knockbot(ノックボット)
Knockbotは、送信に成功した件数だけを払う従量課金のツールです。提供会社はフェイバー・アプリケーションズ株式会社で、2018年に提供が始まりました。初期費用・月額料金・契約期間はなく、送信成功数×配信単価(税別・リスト代込み)で払います。単価はレギュラー5円/件、プレミアム10円/件、フォームのみ15円/件、ローカル配信5円/件。サービス名に「ロボット営業代行サービス」と付きますが、管理画面から自分で注文するセルフ型です。
- 約94.6万件(2026年8月時点)の法人・事業者リストから送り先を抽出し、宛名と挨拶文を自動で差し込む
- 「営業お断り」表記の会社を自動でスキップし、除外ワード・除外ドメイン、配信停止リンクの自動付与も備える
- クリック履歴とクリック通知、原稿のA/Bテスト
クラウド配信は1回の注文で送信成功500件から、自社PCから送るローカル配信は1件から使えます。配信は平日9:00〜19:00で、1日の送信上限は利用者が決めます。Chrome拡張の手動送信ツールは無料です。初回の配信クレジットには、法人番号、自社ドメインのメールアドレス、クレジットカードの登録が要ります。
向いている会社: 月額の固定費を持たず、送りたい月だけ送りたい会社。送信成功が月数千件までの会社。
公式サイト: https://www.knockbot.jp/
10. HIROGARU・Formin(フォーミン)
HIROGARUは、月額8,800円(税込)の会員制で、クラウドの自動投稿や自動入力ツールのForminなど6つのツールを「オプション費不要で」使えるフォーム営業サービスです。提供会社は有限会社イッセイネット。初期費用は12,000円(キャンペーン中は6,000円)、最短契約期間は1ヶ月で、いつでも解約できます。
- 投稿件数に制限はない。ただし自動投稿は平日の午前9時から19時に限られる
- 「URLから営業用の原稿を自動生成します」として、AIによる文面生成を備える
- 法人リスト74万件以上を提供(提携先の720万件は別途購入)。reCAPTCHAについては「recaptcha v2,v3の突破率も高いです」と記載
- 「営業お断り」「迷惑」などの言葉の検出、重複投稿の防止、緊急停止、クリックカウンター(無料)
Forminは、登録した原稿をフォームに1クリックで自動入力し、送信は人が押す入力補助ツールで、HIROGARUの利用者は無料です(Chrome・PCのみ)。無料トライアルは3日間で、自動的に有料コースへ切り替わることはありません。
向いている会社: 月1万円未満でフォーム営業を始めたい会社。自動投稿と手動の入力補助を使い分けたい会社。
公式サイト: https://hirogaru.jp/(Forminは https://hirogaru.jp/formin.html)
11.ホットアプローチ
ホットアプローチは、企業データベースからターゲット企業を選んでリストを作り、各企業の問い合わせ窓口へ一斉に送信するツールです。提供会社は株式会社ハンモックで、2022年7月に提供が始まりました。料金は月額4万円〜(年額プランを月額に換算した金額で、送信件数によって変わり、詳細は問い合わせ)。初期費用、税込・税抜、最低契約期間は公式サイトに記載がありません。
- 企業データベース(製品ページの見出しでは490万社以上)から送り先を選び、雛形から送信文面を作れる
- 文面に入れたURLから自社サイトに来た企業と、見たページを把握できる
- 名刺管理・営業支援ツール「ホットプロファイル」と連携できる
reCAPTCHAへの対応、営業お断りの検知、AIによる文面生成は、公式サイトに記載がありません。無料体験の記載もなく、打ち合わせの場でデモ画面を確認できます。
向いている会社: すでにホットプロファイルを使っている会社。大きな企業データベースから条件で絞り込んで送り、反応のあった企業を営業につなげたい会社。
公式サイト: https://www.hammock.jp/hap/
フォーム営業ツールの選び方:送付目標・リスト・予算から逆算する
月の送付目標件数、自社リストの有無、月の予算の3つを先に数字で決めると、候補は2〜3社に絞れます。機能一覧はどのツールも似た言葉が並び、そこから比べても違いが見えません。選ぶ手順と比較のチェックリストは、フォーム営業ツールの選び方にまとめました。
月の送付目標件数は送信成功率で割り戻す
送付目標は「送信に成功した件数」で立て、成功率で割り戻して、送信を試みる件数を出します。月1万件の送信成功を目標に、成功率を30〜50%と置くと、送信を試みる件数は2万〜約3.3万件です(単純計算)。
次に、この件数が営業リストの提供数や1日の処理量に収まるかを確かめます。毎月2.5万件のリストを提供するツールなら、足りない分は自社のリストで補う形です。平日20日で月2万件を送るには1日1,000件の処理が要るので、送信を平日の日中に限るツールでは稼働日数も計算に入れてください。
自社リストがなければ「毎月使える件数」を見る
送り先のリストを持っていない場合に見るのは、企業データベースの総件数より、毎月何件を送り先として使えるかです。Listers form EXは毎月2.5万件、FormFox PROは毎月3万件と、ツールで条件が違います。Listers form EXの場合、毎月の営業リストだけで送るなら送信は実質月2.5万件までです。FormAuto AIは12ヶ月契約ならダウンロードに上限がなく月10万件でも送れ、6ヶ月契約は毎月2万件までです。
業種や地域で絞り込んだあとに何件残るかは、総件数からは分かりません。無料体験や商談の場で、自社が狙う条件で抽出した件数を見せてもらいましょう。
予算は契約期間と初期費用まで含めて比べる
月額だけでなく、契約期間と初期費用を足した総額で比べます。定額型は契約期間が長いほど月額が下がる設計が多く、Listers form EXの場合、1ヶ月契約の月額7.5万円は12ヶ月契約の4.5万円(いずれも税抜)の約1.7倍です。
予算で分けると、月1万円未満ならHIROGARU、FormReachのライト、LeadDuckのライト、月2万〜3万円ならSalesbotのライトコースやFormReachのスタンダードが候補です。月4万〜5万円になると、送信数無制限の定額型の12ヶ月契約、ホットアプローチ、Lead Dynamicsまで選択肢が広がります。固定費を持ちたくなければKnockbotです。
料金体系別の費用の目安
フォーム営業ツールの料金体系は、送信数無制限の定額型、月の件数枠型、送信成功数で払う従量課金型の3つです。月の送信量が多いほど定額型が割安になり、少ないほど件数枠型と従量課金型が割安になります。料金の全体像はフォーム営業ツールの料金相場でも整理しました。
定額型(送信数無制限)
月額が決まっているので、送るほど1件あたりの費用が下がります。ただし「送信数無制限」は送信回数の話で、リストの提供件数や送信できる時間帯、1日の処理量まで無制限という意味ではありません。例えばListers form EXは、毎月の営業リストだけで送るなら送信は実質月2.5万件までです。端末1台のライトコースなら、Salesbotは12ヶ月契約で月額2万円(税抜)です。どの単位の上限なのかを、料金表とFAQで確かめてください。送り放題の定額型だけを並べた比較は、送信数無制限(送り放題)のフォーム営業ツールにあります。
件数枠型
プランごとに月の送信件数の上限がある料金体系です。FormReachは月500件で5,600円、月2,500件で19,000円、月1万件で49,000円(いずれも税込)。LeadDuckはプランと契約期間により月2,000〜11,000件で、価格は8,000〜20,000円(税別)です。どちらも送信に成功した件数だけを数えるので、成功率の低いリストを流しても枠が減りにくくなっています。
従量課金型
初期費用も月額料金もなく、送信に成功した件数に単価をかけて払います。Knockbotはリスト代込みで、レギュラー5円/件、プレミアム10円/件、フォームのみ15円/件(税別)。送らない月には費用がかかりません。
月の送信成功1万件で比べた場合
月に1万件の送信成功を出す場合の費用を、3つの料金体系で並べました(2026年10月時点・各社公式サイトより・単純計算)。
| 料金体系 | 例 | 月の費用 |
|---|---|---|
| 従量課金型 | Knockbotレギュラー(5円/件) | 5万円(税別) |
| 件数枠型 | FormReachプレミアム(月1万件まで) | 49,000円(税込) |
| 定額型 | Salesbotスタンダード、Listers form EX、FormFox PRO、FormAuto AIの12ヶ月契約 | 4万〜5万円(税抜・税別)。件数が増えても同じ |
定額型のうちListers form EXは、毎月の営業リストだけで送る場合、送信が実質月2.5万件までです。公表の成功率(通常30%前後)で割り戻すと、送信成功1万件には毎月の営業リストだけでは届かず、自社のリストを足すことになります(単純計算)。FormAuto AIの12ヶ月契約はリストのダウンロードに上限がないので、月10万件でも送れます。
Knockbotのレギュラーと比べると、月額4万円の定額型は送信成功8,000件、月額5万円なら1万件を超えたところで安くなります(税別同士の単純計算)。毎月の送信成功が数千件で止まる会社や、月によって送信量が大きく変わる会社には、固定費のないタイプが合います。
フォーム営業ツールを使うときの注意点
送る件数を増やすほど、相手の迷惑や自社の評判への影響も大きくなります。次の4点は運用のルールにしておきましょう。
「営業お断り」と書かれた会社には送らない
フォームのそばに「営業お断り」と書いている会社へ送ると、苦情や自社の評判の低下につながります。お断り文言を検知して除外する機能は、11選のうちLeadDuckとホットアプローチを除く9ツールが公式サイトに記載しています(2026年10月時点)。文言の検知は書き方によって漏れることもあるので、苦情を受けた会社はすぐにNGリストへ入れてください。
同じ会社に重複して送らない
複数のリストを組み合わせたり、担当者ごとに送ったりすると、同じ会社に何度も届くことがあります。重複送信の防止機能の有無に加え、担当者が複数いるなら除外リストを全員で共有できるかも確認が要ります。
送信する時間帯と曜日を決めておく
送るのに向いているのは、月曜日を除く平日の午前8〜11時です。担当者がメールボックスを確認する時間帯に、新着として届くことが大事だとされています(姉妹サービスLead Dynamicsのメディア記事「問い合わせフォーム営業の例文10選」より)。
HubSpotの調査では、エンゲージメントが最も高い時間帯は午前9時〜12時でした。曜日は火曜日が最も高く(27%)、月曜日(19%)、木曜日(17%)が続きます(HubSpot「The Best Time to Send an Email」)。上のLead Dynamicsの記事は、revenue.ioのProspecting Dataを引いて、15時台も開封率が上がるタイミングとしています。HubSpotとrevenue.ioのデータはメールについての調査で、フォーム営業を直接測ったものではありません。月曜日を送る日に入れるかどうかは、自社の送信結果を見ながら決めてください。
人の手で送るフォーム送信は1時間に50件程度が限界で、返信が多い平日の午前のうちに送り切れません。ツールで送信を自動にすれば、この時間帯に多くの企業へ送れます。
ツールの側では、セールスブーストやSalesbotは送信の時間帯と曜日を指定でき、FormReach、Knockbot、HIROGARUの自動投稿はもともと平日の日中だけの送信です。相手の営業時間内に届くようにしておくと、担当者の目に留まりやすくなります。
サービス終了・料金改定は公式サイトで確かめる
比較記事やAIの要約には、提供を終えたツールや改定前の料金が残っていることがあります。GeAIne(ジーン)は、提供元のエッジテクノロジー株式会社が2026年1月22日にサービス終了を発表し、2026年3月31日で提供を終えました。HIROGARUは開始時の月額5,800円(税込)から8,800円(税込)に変わり、Salesbotは公式サイトのドメインがsalesbot.co.jpからsalesbot.tokyoに移っています。同じサイトの古いコラムに、今の料金表と違う金額が残っている例もありました。
契約前には、公式サイトの料金表、特定商取引法の表記、FAQで、税込か税抜か、初期費用、契約期間と自動更新の条件を見直してください。
まとめ
フォーム営業ツールは、月の送付目標件数、自社リストの有無、月の予算の3つで選びます。リストがなく月1万件以上送るなら送信数無制限で営業リスト付きの定額型、月の送信成功が数千件までなら件数枠型や従量課金型のほうが費用を抑えられます。「無制限」が送信数だけの話か、リストや稼働時間にも及ぶのかは、契約前に料金表とFAQで読み分けてください。
FormAuto AIは送信数無制限・初期費用0円の定額型で、12ヶ月契約は月額5万円(税別)、230万社の企業リストはダウンロード無制限なので月10万件でも送れます。ほかのツールと同じ条件で比べたい場合は、料金と契約条件をご覧ください。